3月25日
スーパーで最初に通る野菜売り場、入り口からそこに差し掛かるともう苺の香りが漂っている。
種類がたくさんで目移りしてしまうけれど、あまおうとさちのかを籠に入れた。
特別感のあるあまおうを明日きてくれる両親と食べよう、さちのかを今日息子と食べようと思ったのだけれど
3月26日
両親の来訪が延期になったので結局どちらも息子と食べることになった。
糖度の数値も値段も色の鮮やかさも大きさも、全てあまおうが上だったけれども、
香りは断然さちのかが良くて美味しかった。
売り場に書いてくれていた「苺の選び方」には、
1 種まで赤い
2 へたの近くまで赤い
3 先端が平ら
とあって非常に参考になったから、これにプラス”香り”を入れようと思う。
3月27日
3日ぶりに晴れた。
黄砂の情報を確認してから、布団を外に干した。
黄砂を最初に知ったのは、
小学生の時、大分県の祖父のところに遊びに行った春休みだった。
祖父が庭で
「ほらみてごらん、空が黄色いでしょう、大陸からはるばる黄砂といって砂漠の砂がとんできているんだよ。」
と空を見上げて言った。
まだ行ったことのない海の向こうから届く春の便りのような何か特別なものを見られた嬉しさがあった。最初に知ったときの印象がそれだったけれど、大人になってからいつしか、ただ警戒すべきものになった。
何につけても祖父は、良いとか悪いとか物事を判定するような言い方はしなかったなあと思い出し、我が子と話す時の自分を省みもした。
今日は本当に抜けるような青空だ。